豊中市野田町1501番地に係る応接記録



  • 応接日時 平成 26年11月7日(金) 15:00 〜 16:00

  • 応接方法 ■来訪・□訪問・□架電・□受電・□その他( )

  • 先 方 森友学園 籠池理事長、高等教育総合研究所 ■■代表

  • 当 方 、統括国有財産管理官(1)前西統括官、三好上席管理官、清水管理官



【対象財産)
所在地 : 豊中市野田町1501番地
数量等 :土地:8,770.43㎡
所属会計:自動車安全特別会計(空港整備勘定)
状 況 :学校法人森友学園提出の取得等要望書審査中


○相手方が本件の進捗の確認に来局したもの。


相) 大阪府への認可申請手続きは順調に進んでいるが、国の事務手続状況を確認させ

ていただきたい。今どのような状態か。


当) 財務省と相談しながら検討を進めているところ。
「以前から投げかけている話であるが、8年後ではなく、少しでも早期の買受け
ができないものか。いただいたデータを基にして将来の資産予測をシミュレーシ
ョンしたところ、もっと早期の購入も可能ではないか。また、土地を分割して買
受ける方法も含めて、少しでも早期の買受けを検討していただきたいが、その点
はどう考えているのか。


相) 国に迷惑がかからないように、可能な限り土地を早期に購入した方がよいという

のが基本的な考え方である。8年後とは本来思っておらず、3~4年後に購入した
い気持ちがあるが、早期購入した場合、財政的な面から健全経営が維持できるかど
うかがポイントとなる。そこは理解してもらいたい。


当) 豊中市開発協議関係の進捗はどうか。


相) 開発協議に必要な現地看板設置については、大阪航空局の許可を得た。11月中に

地元説明を行う予定である。小学校を新設するものであるため、地元からは好意的
な反応をいただけると思っている。


当) 地元説明の結果、住民の反応についてはまた教えてほしい。


相) 本地のボーリング調査を実施した結果、想定以上の軟弱地盤であることが判明した。
これでは高い建物を建築する際に建築費が嵩むことになる。


当) 整備予定規模の校舎は2階建てであるが、地盤の関係から建築費用が嵩むという
ことか。


相) そうではなく、将来的に校舎を建て直すような場合などに費用が嵩むということ
である。軟弱地盤という土地減価要素があるため、貸付料や売却価格は安くなるはず。


当) 本地の地下埋設物、土壌汚染の状況については、大阪航空局が専門業者に業務発

注して作成した資料を、森友学園に貸与した経緯がある。よって、森友学園側も既
に内容は承知していただいているもの。当方でもこれらの調査報告書に基づいて鑑
定評価を依頼することとなる。

当該資料と全く別の話をするということであれば、その根拠となる詳細な資料を
提出の上、要請内容を具体的に説明いただく必要があるし、国もその資料を検証す
る必要があるため、各種のスケジュールに影響することが考えられる。
「また、ボーリング調査の結果で事業計画の組み直しが必要になるのか。着工段階
で計画以上に余計な費用がかかるのであれば、支出計画の見直しが必要となるが。


相) 今回は木造2階建ての校舎であるため、工事費が嵩むことはなく、事業計画の見
直しは必要ないと考えている。


当) 了解。本地に地下埋設物、土壌汚染が存在することによる貸付契約締結から売払
いまでの基本的な処理方法について、別添の概要イメージ図にて説明させていただ
く。

当該処理方法は、法的な観点も踏まえて検討を重ねたものであり、合理性がある
・ものと考えている。なお、当該処理方法は現段階で決定したものではなく、本日、
このようなお話を受けたため、参考として提示させていただくもの。

あくまでも検討段階の話として聞いてほしいが、基本的な流れは以下の通り。


・当初貸付時には、現状の資料に基づき土壌汚染・地下埋設物による減価分を考

慮した貸付料を算定。
・貸付契約締結後に、森友学園が建物建築工事に先がけて汚染土壌の除却や地下

埋設物撤去を行うため、これらに関する費用は有益費として取扱う。
・有益費の算定については、森友学園が実施した工事費に妥当性があるか国側に
「おいて国の基準に基づき査定を行う。査定結果に基づき双方が合意した金額を、

貸し手である国が支払うべき有益費と整理する。
・有益費は、法律上、貸付けの終了時に貸し手が支払うもの。
・土壌汚染及び地下埋設物を全て撤去している場合には、買受け時には減価要素

のない更地価格で売却することとなるが、部分的に残っている場合にはその部
「分についての減価要素を考慮した価格での売却となる。


相) いろいろと研究していただいていることは理解した。

「引き続き打合せをお願いする。





以上