豊中市野田町1501番地に係る応接記録



  • 応接日時 平成 27年1月9日(金) 13:30 〜 15:20

  • 応接方法 □来訪・■訪問・□架電・□受電・□その他( )

  • 先 方 森友学園 籠池理事長

  • 当 方 統括国有財産管理官(1) 前西統括官、三好上席管理官、清水管理官



【対象財産)
所在地 : 豊中市野田町1501番地
数量等 :土地:8,770.43㎡
所属会計:自動車安全特別会計(空港整備勘定)


○塚本幼稚園に出向き、籠池理事長と面談を行ったもの。


【応答要旨】
1.冒頭
当)昨日の産経WESTの記事を拝見したが、取材の時期はいつごろか。


相)12月に入ってからであった。今後も取材の申し込みはあり、日経、読売にも掲載さ
れることになると思う。


当)昨年12月の大阪府私学審議会で継続審議となったが、理事長はその結果をどのよう
に考えているのか。


相)私学審議会委員のうち学校法人役員が、教育方針の違いというか、我々は他の一般

的な園と違い、遊ばせてばかりの放任主義ではない。他の学校法人からしたら認可
されてしまうことにより、自分たちも頑張らないといけなくなるため、足を引っ張
っているだけと考えている。いわゆるいちゃもんをつけられているものである。当
法人理事会でもなぜ今回継続審議となったのかという反応があった。


2.貸付料水準の摺り合わせ
当)当局の賃料鑑定が出たので、取り急ぎ価格折衝のため訪問した。ついてはそちらの
水準について確認したい。


相)我々の方で本件土地について鑑定評価を依頼しておりその結果では、土壌汚染処理

後の評価は約7億4,000万円(処理前で約8億7,000万円)である。これは安いところ。
を採用したものではなく、妥当な評価であると考えている。
そちらが言われている10億円という評価額については、出そうと思えば出せなくは
ないと考えているが、購入を進めるのであればあまりにも高いと思われる。


当)今言われた話は購入してもらう時の金額であるが、今すぐの購入ではなく、その際
には再度評価を行うことになるため、それまで十分に検討してだければよい。
「まずは、貸付料についてお話ししたい。現在収支計画において、年間2,300万円で
計上されているが、こちらが想定している水準とは開差があり、不足している。

以前から申し上げているように底地は10億円程度と考えているし、利回り4%程度で
考えれば3,000万円代半ば (3, 400万回)程度となる。


相)2,000万円代と3,000万円代は大きく違う。高すぎる。貸付期間が20年や30年の場合
に比べると10年であれば貸付料は低くはならないのか。


当)事業用定期借地の期間が10年である場合、それより長い期間よりもかえって賃料が

高くなる場合もありうるもの。


相)事業用定期借地でそれほど高い賃料になるのであれば、他の方法を考えてほしい。


当) 10年間の事業用定期借地による貸付とするのは、資金がなくすぐには購入できない
が10年以内には購入できるとの事情を踏まえて国として対応策を考えたもの。なお、
一般的な借地契約であれば契約時に権利金が発生することになる。あくまでこの方
法がそちらのニーズにも合致するものと考えている。


相)しかし、もうちょっと考え方があるだろう。国として評価は第三者である鑑定士に

頼むことになるが、国家的見地からの考えやここに小学校を立てる意義やその効用
を考慮した賃料を出してほしい。


当)国有地は適正な時価で売払うもの。鑑定士が出した評価額を無理に下げることはで

きないし、鑑定士に対して適正価格以下の価格を指示することは鑑定士法違反にも・
なりできない。国の政策を価格に反映することはない。


相)学校は存続させていかなくてはいけない。それを考えれば当初は負担を抑え、経営
「が安定するに従い段階的に賃料を増やしていく方法もあるのではないか。


当)当初に購入できないという事情を踏まえ、貸付で対応していくものであり、貸付料

まで考慮することはできない。今回は貸付料についてご理解いただきたいというの
が趣旨である。


3.貸付料の見積合わせについて
相)貸付料の見積合わせで、国の予定価格を下回った場合はどうなるのか。 .


当)複数回見積合わせを行うことは可能。


相)それでもダメな場合は。


当)予定価格を上回らなければ、契約はできない。


4. 収支計画への反映について、



当)大阪府から提出を指示されている収支計画であるが、先ほどお話させていただいた
内容を踏まえ、支払賃料の計上額を変更していただくのがよいと考えているが、理
事長の考えはどうか。


相)ここで変更するとまた何を言われるかわからないのでこのままの方がよいと思って
いる。


当)考えていただきたいが、収支計画は認可の要になるものであり、見直していただく
のが良いと考えている。また、収支計画上、重要となる支払賃料について国とのお
およその合意ができたという説明ができれば、その数値の信憑性が高くなるのでは
ないか。ただ、大阪府よりエビデンスを求められても、契約はまだであるので示せ
ないと言っていただく必要はある。


相)了解。この場の私のみで決断できないのでコンサルタントの高総研ほか関係者とも
相談したい。


当)契約時に必要な年額貸付料相当額の保証金も本日のお話を踏まえたものとなるため、

改めてお伝えしておく。


5.契約書式等の送付について
相)昨年の12月17日に説明いただいた契約書式等の資料について、次回の理事会で報告
したいため、何部か送ってくれないか。6部程度あれば助かる。


当)了解。大事なことなので、理事会では、是非、理事の皆様に今回のスキームについ

てきっちりご説明をお願いしたい。特に10年の定期借地契約や売買予約契約の締結、
「土壌汚染の有益費としての支払いなどをきっちり説明していただきたい。


相)了解。


6.その他
当)寄付金の集まり状況は。


相)本日(1/9) 現在は2,000万円程度。(一般寄付者からのもの)