応答記録(案件:学校法人森友学園による学校敷地の取得等について)



  • 応接日時 平成 27年1月29日(木) 13:45~13:55

  • 応接方法 □来訪・□訪問・□架電・■受電・□その他( )

  • 先 方 平沼赳夫衆議院議員(衆・岡山3区・次世代の党)★★★秘書

  • 当 方 橋本国有財産業務課長

  • 案件:学校法人森友学園による学校敷地の取得等について



(先方)
○ 当然で申し訳ない。学校法人森友学園から、「国有地を借り受け学校を

整備する予定であるが、資金的に非常に厳しい状況。現在、財務局と協議
しており、財務局もいろいろ考えてくれているが、貸付料が高く、このま
までは学校経営が厳しい状況。京都などの事例ではもっと低い水準もある
ことから、何とかならないか」と相談してきたもの。


(当方)

○ その案件については承知しております。
○ 経緯をご説明しますと、この国有地は空港整備のための特別会計の財産
 で国交省の所管でありますが、その財産処分について財務局が事務の委任
を受けております。
○ 特別会計の財産であり、本来は売却し直ちに現金化すべきものでありま
すが、学園側の事情を最大限考慮して、8年程度は定期借地でお貸し、そ
の後ご購入いただくという形で検討しております。
○ 未利用国有地は本来売却し税外収入を確保する必要があります。このた
め、一般会計の財産でも保育などの分野に限り定期借地を認めているにす
ぎません。この財産はそもそも特別会計の財産であり、本来貸し付けると
いうことはあり得ないわけですが、学園側が直ちに収支採算が取れないと
強く要望されたことなどを踏まえ、特例的な措置として、一定期間の貸付
でご支援しようとするものです。
○ 貸付料については、国の場合、法律で適正な時価となっており、具体
的には訓令を受けた取扱いにより、民間の不動産鑑定士による鑑定評価価
格をもって決定することとなっております。
○ 即ち、価格については国の担当者でどうこうできるものでなく、国家
資格を持っている不動産鑑定士の価格によることとなっているわけです。
なお、本件の貸付料は現在鑑定中と聞いております。


(先方)
○ 相手方の鑑定士は売払いまでの間の貸付料の分だけ売払価格は安くな
るとか言っているようである。


(当方)
● 詳しくはわかりませんが、貸す方と借りる方での鑑定評価が異なるこ
とはあり得る話ですが、私どもは不動産鑑定士の鑑定評価を審査して、
それに間違いがないと判断した場合、これによる必要があります。
○ 先方の鑑定士は、売払いまでの間は通常無償で借り受けられるといった
ことを言っておられるようですが、土地の取引において、そういったこ
とはあり得ません。貸付の期中に売払いが行われる場合は清算というこ
とはあり得ますが、借りているときは貸付料を、購入するときは売払価
格を支払うものです。そういったことをクライアントにお話される鑑定
士は如何なものかと思います。


(先方)
○ こうした照会は他の議員からもあるか。その場合、(大変失礼だが、)
同じようなお答えとなるのか。


(当方)
○ 他の照会について申し上げることはできませんが、只今申し上げたと

おりのお話をさせていただいております。
○ はっきり申し上げますが、価格の点はどうにもなりません。会計検査
院も見ており、仮にそうした行為をした場合、大変なことになります。
学校の設立目的はよく理解しており、それ以外のことについては出来る
だけご支援しております。ご理解下さい。


(先方)

○ よくわかった。ご説明の内容はそのとおりだと思う。お手数をおかけ
した。



(以上)