応接記録



  • 応接日時 平成 27年2月9日(月) 13:50 〜 14:20(30分間)

  • 応接方法 □来訪・□訪問・■架電・□受電・□その他( )

  • 先 方 学校法人森友学園 籠池泰典理事長 (06--)

  • 当 方 統括国有財産管理官(1)前西統括官



※ 本日 (2/9) 午前 11 時に森友学園職員が、別添「要望書」を持参。理事長から預か
ったとのことで、持参した職員からの内容説明はなし。


【応答要旨】
(当) 本日、貴学園職員がお持ちになった理事長からの「要望書」を拝見したが、内
容が理解できない。ご要望の趣旨は何か?


(先) 我々は 10 年以内に購入すると言っている。その約束は守るつもりだ。但し、10
年を期限とする定期借地契約を要望した訳ではない。


(当) 原則売却のところ、初期投資を抑えるため当初は借り受けたいとのそちらの要望

に沿ったスキームとしたものである。しかも通常の賃貸借であれば、貸付契約時
に借地権利金をお支払い頂くが、定期借地契約にすれば、保証金だけで済むなど
そちらの要望を十分くみ取って、最終的にこのような契約を締結しようとした。
「このことは、昨年12月17日に契約書案を示し、3時間程度時間をかけて、条
文一つ一つを読み上げ、説明したではないか。また1月27日にも、本日の内容と
同じ要望書を示されたので、私(前西)から同じことを申し上げ、要望は取り下げ
ることとなったではないか。 なぜまた、同じような内容を要望するのか?


(先) ~以下、大阪府下の土地賃貸借契約では、権利金など支払うことはない、とか、
10年後に買い受け、売買代金を支払うのだから、貸付料は猶予されるべき、
など不毛な主張が続く~


(当) 明日、地方審に付議する。このスキームに疑問があるのなら、仮に地方審でア
解頂いても、契約ができないではないか。


(先) 契約はしたい。ただ、10 年の定期借地契約であれば、10 年の間に買うことが
できなければ、土地を明け渡さなければならなくなる。


(当) そのような事態が発生しないように、毎期、そちらからは決算書類を基に財
政状況を説明していただき、当方からは相続税路線価などその時点での土地評
価額の参考となる情報を提示し、購入可能時期について確認していくこととし
ている。貴学園は、8年を目途に購入する事業計画を実行していただければ良
いだけの話だ。


(先) 財務局には人事異動があり、前西さんもいつまでも担当する訳ではないだろ


(当) 本日、豊中市に地域貢献策を提出されたのでしょう。明日の地方審が無事に
・ 通過すれば、12日(木)には、小学校設置について、記者発表するのでしょう。
「そこまで進んできているのに、貸付料を下げろということは、国有地を借りら
れずに、計画を頓挫させるお積りか?


(先) 地方審の前に、また記者発表する前に、こちらの気持ちとして、「ぜひ地代
を下げてもらいたい」との意思を込めて、本日中に要望書を提出したのだ。
~以下、国の貸付料水準についての不満が続く。 日く、
・ 我々が行うのは、学校という非営利事業であるのに、国はコンビニの
ような営利用途の貸付料を考えているのはおかしい。
・ 国の依頼した不動産鑑定士は、相場観が無いのではないか。
・ 見積り合わせというのは、民間では、価格交渉と同義語だ。など。


(当) 以前から何度も申し上げている通り、貸付料は、交渉で決めるものではない。
 見積り合わせの結果、国の予定価格を上回れば決定する。

国の予定価格は、国家資格を持った信頼できる不動産鑑定士に依頼し、通
常の市場において適応される正常な価格の評価に基づき決定しており、国の担

当者がどうこうすることはできない。

重ねてお伺いするが、明日の地方審が無事に通過すれば、先ほど説明した
貸付契約等を結ぶ気持ちはお有りか。


(先) 契約はする。但し、見積り合わせで合意すればの話だ。


(当) それでは、明日の地方審で無事「処理適当」との結果になれば、見積り合わ

せをしましょう。 日程を打ち合わせた後、当局に来ていただき、先ほど説明
した当局の指定書式で、見積書を提出していただく。見積金額は、状況によっ

て3回程度・・・。
(相) 今後、全く交渉もなしに、あくまで一方的に、国の金額を押し付けてくる気
か。そう来るか。よし、解った。

(先方から電話を切る)