- 応接日時 平成 27年4月2日(木) 13:00 〜 15:30
- 応接方法 ■来訪・□訪問・□架電・□受電・□その他( )
- 先 方 (有)キアラ建築研究機関(森友学園委託設計業者)松本代表 外1名
- 当 方 統括国有財産管理官(1)前西統括官、三好上席管理官、清水管理官」
【物件概要)
所在地 :豊中市野田町1501番地
数量 : 土地:8,770.43㎡ (大阪航空局処分依頼財産)
【応答要旨】
ボーリング調査結果及び建物基礎の工法等について、詳細をヒアリングしたもの。
当)御社が作成された「ボーリング調査結果に基づく地耐力の見解」との書面が、森友
「学園から提出されたが、これについて伺いたい。
相)同書面は森友学園の依頼があり、建物は設計中ではあるが、現在の状況に基づき作
成したもの。
「森友学園からは、この軟弱地盤により校舎建設の費用が通常の地盤の場合と比べて
どの位の金額差が出るのか算出してほしいと依頼されたが、校舎建物の荷重が判らな
いと金額は算出できず、現在、建物重量の算出まで至っていないため、すぐには回答
できないと答えた。
「これを受けて学園からは、不動産鑑定士の**氏を通じて、本地で11階建のマンシ
ョンを建てる前提で、金額差を検討できないかとの指示を受けているところ。
当)結果欄にある「地耐力の目安となるN 値 50 かつ 5m 深度の地盤(支持層)」の根拠
「となる基準を示していただきたい。
相)基準は、国で定めている行政基準である新耐震基準(正式名称は後日報告)による
ものであり、あくまで支持層を確認するための全国共通のもので地域による差はない。
我々の業界として当然のこととしてやっているもの。例えば、N値50 が 5m 連続しな
い地盤でも建物建設は可能であるが、安全性を考えると心もとないものと考えている。
当)所見欄で杭工事に係る費用が億を超える金額になると思われるとされているが、そ
の根拠は。
相)ボーリング調査の結果を受けて安全な建物の建築のためには、今回の校舎規模であ
れば、抗あるいは柱状改良にかかる費用で7、8千万円から1億円程度がかかると見込
んでいるもの。構造に関する基準は震災等を契機に以前に比べ厳しくなってきており、
行政の検査も厳しい。
当)所見欄には、少なくとも100本を超える枕本数が必要とあるが、森友学園の計画し
ている鉄骨造り2階建(2,382 m/4,475 m) 規模の校舎を想定しているものか。
また、建物の荷重はm当たりどのくらいか。
相) 校舎は現在設計中であり、まだわからない。仮に今ここでこれくらいであると回
答した場合、後に大きく異なった数値が出た場合に責任が取れない。数字の一人歩
きは怖いのでお答えできない。
設計が遅れているのは、建物の構造計算には結構な費用がかかるため、森友学園
理事長から、1月の大阪府私学審議会のOKを確認してから作業着手するよう指示
を受けたことによる。
当)軟弱地盤と想定しているのであれば、ボーリング箇所は2箇所で十分か。また、2
「箇所目は1箇所目と同様の耐力推移のため途中で終了したとのことであるが、それ以
下の結果も同じとは言いきれないが、その点をどう考えているのか。
相)ボーリング調査の箇所数や深さは構造設計事務所の判断によるものであり、我々と
「しても、この規模の建物の設計をする場合にはこの2箇所で十分であると考えている。
当)どの位置に、どれだけの杭を打つ必要があるか当局において検証する必要があるた
め、建物構造計算書等が完成した際には、資料を提出又は貸与願いたい。
相)それは可能であると思う。
当)平成 28 年3月までの竣工の場合、契約時期のリミットはいつまでと考えているか。
相)こちらからはいつまでが期限とは言えない。工期を考えると早く契約してもらいた
いが、我々の立場として契約に関してあれこれ口をはさむことはできない。
(着工時期、契約時期のリミットについて再三確認するも、明確な回答は得られな
かったが、3月26日(木)の応接時、前西統括官がキアラの松本代表に直接電
話で確認した際には、「5月~6月頃にかけて、土壌汚染改良工事を行った後、
建物建設着工予定」との発言があった。)
以上