豊中小学校事案に係る応接記録



  • 応接日時 平成 27年8月5日(水) 09:00 〜 10:30

  • 応接方法 □来訪・■訪問・□架電・□受電・□その他( )

  • 相手方 学校法人森友学園 籠池理事長、籠池副園長、** 弁護士、**鑑定士

  • 当 方 統括国有財産管理官(1) 池田統括官、清水管理官



森友学園籠池理事長より訪問依頼を受け塚本幼稚園を訪問し対応した。
応接内容は下記のとおり。


【財産概要】

豊中市野田町1501番地、土地:8,770.43㎡(大阪航空局処分依頼財産)

【応接概要】
(相手方の質問及び主張等)
《籠池理事長》

以前、当方より国有財産の売却価格リスト(※1)を提出したことがあるが、国の
売却価格には、安く売却している事例が多数見受けられる。
吹田市の元合同宿舎敷地は阪急が落札しているようであるが、非常に安い値段で
落札している。

あの土地の開発には吹田市も噛んでいると思われるが、吹田市と阪急が共謀して、
土地を安く購入したのではないか。阪急は審議会の委員にも名前を連ねており、国
も売却に関して優遇しているのではないか。(※2)
なぜあんなに安くなっているのか説明してもらいたい。
そんな優遇措置がとれるのであるなら、我々のような公共事業 (

小学校運営)ももっと安くすべきではないかということを強く申し上げたい。

また、別途**鑑定士作成の要望書を提出させてもらうが、不動産鑑定評価の手
法に問題があるのではないかということを申し上げておきたい。

国は適正な価格を算出している、規則に従い手続きしているというが、適正な価
格とはどういったものなのか? 何に基づき適正な価格を算定しているというのか?

※1 本年5月27日の森友学園との応接の際に、学校コンサルタント●▲■氏より提出のあっ
た、国が処分した財産の台帳価格と売却額との関係を一覧表の形でまとめた資料のこと
を指していると思われる。相手方が抽出した過去3カ年(H23~H25)のデータをも
とに、随意契約では台帳価格以下で処分された事例が大半であることを理由に、本財産
の土地価格が台帳価格(約7億6千万円)に比べて高すぎるのは不当である旨の主張
があったもの。(H27.5.27 提出別添資料参照)

※2 (参考)
上記元合同宿舎敷地(吹田市円山町68-35 外3筆)の落札先は野村不動産㈱

落札金額は 1,425 百万円(17,107 m) 廃止宿舎建物付き @84,000円
当該地の接面相続税路線価格(180,000円/m)
《野田町の正面路線価格→145,000円/m 土地基準価格価格単価 106,000円)


⇒当方 回答:池田)

ご指摘の元合同宿舎敷地の売却内容を十分に把握しているものではないが、入札
手続きは公平性を担保し適切に行われており、ご指摘の内容には当たらない。


また、売却の状況を確認の上、説明してほしいとのことであるが、貴学園との定
期借地契約とは関係ない事案であり、お答えすることはできない。
「賃料の減額要望に関しては、これまでもご説明しているが、一切要望に応じるこ
とはできない。「適正賃料とは」とのご質問であるが、「最有効使用に基づく評価」
ということでご理解願いたい。
「小学校敷地で使用するにもかかわらず、最有効使用で算定している理由はこれま
でもご説明したとおり(説明振りは下記のとおり。)。

[最有効使用評価等に対する回答振り]

国有財産を貸付け・売払いする場合には、財政法・会計法の規定により、適正な時価によ
ることとされており、国が貸付等価格を算定する際には、実際の用途に関係なく、不動産鑑
定評価基準に基づき最有効使用による価格を評価することとされている。国有財産の貸付
け・売払いにおいては、原則、一般競争入札によるべきところ公的な利用に供する施設につ
いては、限定的に随意契約ができるため、それを担保するために用途指定を付して処理して
いるものである。以上のことから、実際の利用用途と評価上の想定用途とが異なることが予
盾するとは考えていない。


《籠池副園長》

[7月31日のお話で、池田さんに対して有益費の支払い日程を早急に回答してほし
「い旨伝えたところ、池田さんは次に来させてもらった際にいつ支払うか弁護士の前

できっちり伝えると言っていた。いつ支払いをしてくれるのか答えてほしい。
⇒ 当方より、前回来訪時に支払日を伝えることなど一切説明していない。弁護士の
前で国の考え方、状況はご説明すると伝えただけ。と伝えたところ。

副理事長からは、お前も嘘つきか・・。話を聞くだけなら誰でもできる、国が善
処できないなら来てもらっても意味がない・・。私たちを何故こんなに苦しめる、
前に次長が払うといったんだから早く支払え・・。国が本来工事をして引き渡すも
のを私たちが立て替えてやっているんだ、これは必要費なんだ、早く支払え、なん
でそんなに他人事のように言えるのか・・。既に中道組には土壌汚染改良工事の着
手金として金 34 百万円を支払っている・・。等々、30分以上持論を展開。


更に中道組からは既に見積書が提出されているので、早急に審査し、いつ支払え
るか回答せよ。との質問に対し。
⇒ 当方より、支払いは貴学園からの支払いが完了した後の精算払いであること、航

空局からは、現時点で今年度の予算措置はできていないと聞いていること。中道組
から見積書は提出されていないことを伝えたところ。
「その場で中道組松本グループマネージャーに架電、なぜ見積書を提出していない
のか、等々、電話で松本氏を恫喝、結果、翌日財務局へ見積書を持参することとな
った。
「その後、副理事長からは当局に対して、なぜ見積書の提出を中道組に対して指示
していないのか・・。見積書の提出を指示しないとは、支払いを遅らせる意図でも
あるのか・・。国は間違いに気づいたのであれば謝らないといけない。偉い人ほど
良く謝るものだ、谷川名人が言っていた、羽生名人ほどよく謝っていたと、君らも
非を認めて謝るべきは謝らないといけない・・。日本の国をていたらくなものにし
たのは、君らのような官僚だ・・。等、誹謗中傷を浴びせられた。


土壌汚染改良及び地下埋設物撤去は2回に分けて行うことを知っているか。

両方ともきっちりと支払ってもらいたい。なぜ、工事を2回に分けてやらないと
いけないか、国の手続きミスのせいで、3~4か月も工事着工が遅れてしまったせい
だ、責任を取ってもらうが、これについては別途の手続きを検討している。


その他、この事業に関しては国土交通副大臣である北川先生や柳本先生も気にか
けてくれている。そのほか、鴻池議員や平沼議員も承知してくれ、気にかけてくれ
ている。
9月5日の入学予定者家族説明会には安倍昭恵夫人も来ていただくこととなって
いる。首相にもお願いしているが、まだ返答はない。しかし、これほど多くの人に
気にしてもらい、信念で進めていることを知ってもらいたい。
「いつでもこの人たちにお願いし、手続きがスムースに進むよう依頼することも可
能である。あなたたちはきっちり対応しなければならない。特に有益費の支払いは
早急にお願いしたい。・・・お願いします。池田さん、お願いします。と最後の最

後まで何度も懇願された。
⇒ 当方より、支払いは貴学園からの支払いが完了した後の精算払いであること、現

時点で予算措置が未済で年内の支払いは困難であること、有益費の支払いに当たっ
ては、賃料の増額請求に応じることが前提となることを伝えたところ。

増額請求の話は別だ、増額請求するのであれば争うこととなる、一切応じるつも
りはない、契約書上も増額請求できるとは考えていない。賃料は供託することとなる。


まず国は有益費の支払いを行う必要がある・・・。と増額請求に関しては一切聞く
ことをせず、有益費支払いに対する要求のみを延々展開した。


→ 最後に当方より、有益費の支払いを行うのは大阪航空局であり、我々は支払いに
関しての権限は有していない旨伝えたところ。

副理事長からは、大阪航空局には財務局から支払いに関して強く要請すること、
それが契約担当者の努めであり義務であるとの発言があり、当方からは、そのよう
な権限はない、と説明。また、理事長からも航空局に対し「きちんとしないと承知
しない」と伝えるようにとの指示があった。副理事長は最後まで大阪航空局への強
い指示と命令を依頼されたが、双方、理解することのないまま、協議を終了させた。



以上