豊中小学校事案に係る応接記録





  • 応接日時 平成28年3月14日(月) 16:00~18:30

  • 応接方法 □来訪・□訪問・□架電・□受電・■その他(現地事務所)

  • 相手方 学校法人森友学園 籠池理事長、籠池副園長

  • 藤原工業株式会社 ■■部長、営業■■氏

  • キアラ建築研究機関 ■■氏

  • 当 方 官統括国有財産管理官(1) 池田統括、三好上席管理官、清水管理官

  • 大阪航空局補償課 安地補佐、木元専門官



【財産概要)

豊中市野田町1501番地、土地:8,770.43㎡(大阪航空局処分依頼財産)
学校法人森友学園に貸付中(定期借地契約・10年)

【応接概要】

校舎建築の基礎工事を実施中に、ゴミ(ガラス片、ビニール片、陶器片、靴など)が
大量に出てきており、工事進捗に支障が生じていることから、現地を早急に確認のうえ、
今後の処理について協議したいと森友学園から連絡があったもの。

まず現地の状況を確認後、現地の事務所にて協議等を行ったもの。

理事長)工事を進めているが、ゴミが大量に出てきている。こういった産業廃棄物(以
下、「産廃」という。)は地主の責任において撤去すべきものであることはもちろん
であるが、中道組が作成した9月4日の財務局での打合せ(財務局・航空局・キアラ・
中道組)議事録を見ると、財務局が産廃の場内処分を指示したとされている。何故そ
のようなことになっているのか。そのような指示を出したからこのようなことになっ
ている。最初から全部撤去していれば問題なかったもの。

当)当局から場内処分というような指示は出していない。土壌汚染については全て撤去、
地下埋設物については、校舎建設に支障となる範囲は有益費として支払いの対象にな
ると説明している。どの程度撤去すべきかはキアラや中道組が判断しているものであ
り、我々から水準等は示していない。

副園長)嘘ばっかりつくな!(全く聞き入れない)

理事長)6月には棟上式を行う予定であり、内閣総理大臣夫人も来ることとなっている。
「そのスケジュールを現在調整中であり、工期が遅れたら大変なことになる。また全体
の工期(H29.3末竣工)にも支障が出る。どうしてくれるのか。

当)土壌汚染及び地下埋設物撤去工事については、施工業者から完了報告を受けており、
現地も確認したが問題なく完了していると認識しており、現在最終的な支払い手続き
を進めているところである。我々としてもこのような大量のゴミが出てくるとは想定
しておらず正直驚いているところである。

副園長)実際にゴミがあるんだろう!何を言っている!これは刑事事件だぞ!

理事長)この状況をどうしてくれるのかということ。早急に結論を出してほしい。


※理事長・副園長から罵倒の言葉が続き、理事長・副園長は帰らなければいけない
とのことで退室。


※以後、藤原工業、キアラと打合せを継続。

当)工事を進めるにあたって必要な産廃処分費用はいくらぐらいか。

藤原工業)どの範囲まで工事をするかにより費用を変わってくるため、一概には言える
ものではない。いわゆる基礎部分にかかるところは最低限必要となってくる。少なく
見積もっても1千万円程度の費用では全く収まらないと考えられる。
我々の立場で言えば、工事範囲は施主である学園が決めること

当)工事にかかる期間はどれくらいか。

藤原工業)全ての段取りが整ってスムーズに進んでも1週間はかかると思われる。この
期間は余計な期間であり、工期もその分遅れることとなる。一分一秒でも早く方向性

を示していただきたい。

当)払えるか払えないかは別として、現状は確認したので支払いの可否も含めて検討す
る必要がある。どの程度までやるのかについては理事長とも協議が必要と考えている。

キアラ)今すぐにでも積み上げている部分を処理しなければ工事を進められないし、撤・
去自体に時間を要することから工期は遅れることになる。

藤原工業)工事を進めるとしても、現状積み上げている土を即場外処分とするのか、あ
るいは南側の空きスペースにとりあえず仮置きして後日処分するかにより、内容・費
「用も変わってくる。早急に処理の方向性を示していただきたい。

当)土壌汚染、地下埋設物撤去工事については、キアラ及び中道組と何度か打合せ等を

実施したが、当局としては森友学園の代理人として認識しており、打合せ内容につい
ては、当然、学園に報告済みと認識していた。

キアラ)我々としてはアドバイザー的な意味合いで打合せに参加していたものであり、

理事長に対して報告する義務があったとは考えていない。

当)工事は入札により決定したものか。

藤原工業)入札である。入札の条件で土の掘削量について示されてはいたが、産廃があ
るとは聞いていない。

キアラ)我々も産廃処分しないといけない残土があると説明して入札募集はしていない。

工期がせまっているので、本日の話を踏まえて工事をできるだけ遅らせないよ
う一時仮置きあるいは即時撤去等の仕様を早期に検討の上、支払いの可否につい
てもまずは国からの回答がほしい。

藤原工業)我々は森友学園で承認いただいた方法に基づいて工事を進めるだけ。

当)方向性まで出せるか保証はできないが、航空局とも調整のうえ、遅くとも16日(水)
までには森友学園及びキアラに一度連絡させていただく。


以上