豊中小学校事案に係る応接記録





  • 応接日時 平成 27年9月30日(水)9:30~11:00

  • 応接方法 ■来訪・□訪問・□架電・□受電・□その他( )

  • 相手方 森友学園 籠池理事長 籠池副園長 ** 弁護士 ** 不動産鑑定士

  • 大阪航空局 補償課 安地補佐 木元専門官

  • 当 方 統括国有財産管理官(1) 池田統括官、三好上席管理官、清水管理官



【物件概要】

豊中市野田町1501番地 土地:8,770.43㎡
(大阪航空局処分依頼財産、森友学園に貸付中)

※ 今回の打合せは、森友学園から大阪航空局も同席してもらいたいとの要請を受
けたもの。


【打合せ要旨】

理事長)土壌汚染対策工事費等に関する有益費を早期に支払ってもらいたい。
平成27年3月の打合せで、財務局の次長から「有益費については工事の完了後、速
やかに支払いが行えるよう航空局に働きかける。」との話があった。我々は有益費が
速やかに支払ってもらえることを前提に貸付料見積り合わせに応じた経緯があり、有
益費の早期支払いは国からの約束だと思っている。
 先般、国土交通省副大臣に有益費について確認したところ、有益費は平成28年度
 予算として要求していると回答されたが、これは全く話が違う。10月末にも第1期工
事が完了するが、国からの支払いがないと次の工事の段取りに支障が出てくる事態と
なる。

 3月以降、財務局が大阪航空局に何度も予算化の依頼をしているとは聞いているが、
結果が出ていない。大阪航空局から状況説明をしてもらいたい。

航空局)内部調整は継続しているものの、現時点で、今年度予算で有益費を支払える目
途はついていない。28年度の予算要求は行っている。

副園長)他人事のように言うな。こちらは貸付料を毎月きっちり支払っている。28年度
の対応などはとんでもない話。国が約束を守らないのであれば、こちらも貸付料を払
わない。
(理事長、副園長から航空局への罵詈雑言 約30分)


理事長)結局、国が鍵を貸してくれなかったことから工期が遅れて開校を1年延長する
こととなった。これらは国の不作為ではないのか。鍵を貸さなかったのも航空局の責
任か。

航空局)鍵の貸与については、財務局と連携して対応を続けてきた。

財務局)過去に、ボーリング調査を行いたいため現地に入りたいとのご依頼を受けて、
貸付けという手続きにより対応した経緯がある。当時は、大阪府からの認可の見込み
が見えてない状態で、調査のための立ち入りだとしても、鍵をお預けできるような状
況ではなかった。

理事長)そんな昔の話はしていない。この2月3月になぜ鍵を貸してくれなかったのだ。

財務局)2月3月は、貸付料などでご納得がいただけなかったことから、契約自体できる
かどうかわからない状況であった。契約が成立せず話自体がなくなる可能性があった
状況で鍵をお貸しすることはできないと判断したもの。

(理事長、副園長が激高し、鍵の話は平行線。)


弁護士)本日の航空局の話は「努力しているが時期はわかりません。」ということだと
思うが、この答えは民間の交渉では通用しない。
「我々の要求をどう実現しようとしているのか、航空局として努力している内容を具
体的に説明してもらいたい。


理事長)来週中に私に回答してほしい。


航空局)了解した。


理事長)また、有益費の支払いについて、樹木の撤去費・処分費は支払えないというが、
それはあり得ない。きっちり支払ってほしい。


財務局)それは難しい。樹木の状況を認識していただいた上で、現状有姿で引き渡して
いるもので、樹木の撤去・処分費用は国が支払うべき内容ではない。


鑑定士)今回の国の賃料鑑定では、本地を更地として評価している。樹木の撤去費が評
価に反映されていなければ、有益費で支払うべき内容ではないか。国のやることは矛
盾している

(副園長が怒り出し、この話も平行線。)


理事長)次に、賃料の件について要望がある。

今回、国が決定した貸付料の鑑定書を情報開示請求を行って確認したが、この不動
産鑑定士は全くおかしい鑑定を行っているようだ。

**鑑定士が「指摘要望書」(別添)を作成したので、先ずは読んでほしい。その
上で国の見解を確認したい。


財務局)今回、国が発注した不動産鑑定士が作成した鑑定書は、当該鑑定書を国が審査
した上で適正と認めた内容であり、変更等は考えていない。


副園長)誰がどこをどう審査したのだ。適当なことを言うな。


弁護士)こちらも資格を持っている**鑑定士が確認した結果、内容に不備があると判

断したものである。解釈の相違で話が終わってしまったら、この先の落ち着きどころ
もなくなってしまう。書面をよく確認してほしい。


財務局)この書面は読ませていただく。


【森友学園との交渉終了後、大阪航空局と打合せ】


財務局)平成27年度内の予算化は、本当に無理なのか。


航空局)予算科目が賠償金での対応を予定しており、現状で手当てできていない。27
年度に支払うということであれば、全国の執行予算の残額を集めていく作業が必要で
あり、1月位にならないと積み上げができない状況。


財務局)執行残の発生を待つという方法ではなく、外の予算科目からの流用手続きなど
の方法は検討しているのか。


航空局)もちろん、予算の組み替えの方法も検討しているが、現段階ではなかなか難し
い状況。


財務局)実感していただいたと思うが、本日の回答では今後の相手方対応がもたないと
「考えるし、国土交通本省を巻き込んで一歩踏み込んだ対応が必要であると考える。


航空局)本日の話を踏まえて検討したい。


財務局)今後の森友学園との交渉においては、当局も同席させていただくし、協力もす
る。早期支払いについて検討してもらいたい。


航空局)本日は、補償課長が出張で不在であるため、課長を含めてのお話ができないが、
当然ながら、重要な内容であることは認識しているので、今後の対応を内部で検討す
る。


財務局)森友学園から示された期限もある。対応について急いで検討してもらいたい。



以上