豊中小学校事案に係る応接記録





  • 応接日時 平成 28年3月16日(水) 15:00~18:00

  • 応接方法 □来訪・■訪問・□架電・□受電・□その他( )

  • 相手方 学校法人森友学園 籠池理事長、籠池副園長

  • 藤原工業株式会社(工事業者)■■部長

  • キアラ建築研究機関(設計業者)■■氏

  • 当方 統括国有財産管理官(1)池田統括官、三好上席管理官

  • 大阪航空局補償課 永尾課長、安地補佐、木元専門官



【財産概要】

豊中市野田町1501番地、土地:8,770.43㎡(大阪航空局処分依頼財産)
学校法人森友学園に貸付中(定期借地契約・10年)

【応接概要】
財務局)昨年9月の件については、国と工事業者・設計業者との打合せ結果が、正確に

学園に伝わってなかったことが問題であったと考えており、こちらから打合せ結
果を理事長に報告すべきであったと考えている。その点はお詫びすると共に、今
後は学園が委託した業者と打合せを行った場合には理事長に都度ご報告する。

理事長)原因があってこういう実態になっている。国が廃棄物を埋め戻せという指示を
したからこうなったのではないか。

財務局)廃棄物を埋め戻せといった指示はしていない。

理事長)お上の言った内容は重いもの。認識が不足しているのではないか。
(キアラに対して)キアラも施主の不利になることを報告しなかった。訴訟するべき

話になるかもしれないぞ。
(財務局に対して)廃棄物の埋戻しを誘導したことについて謝らないのか。

財務局)誘導した事実はない。

理事長)実際に現地には廃棄物があり、工事がストップしている。これをどうしてくれるのだ。

航空局)廃棄物の存在により工事がストップしている状況は問題であると認識しており、
「国において直接に廃棄物の処理を行うことも含めて対応策を検討したいが、必要な工
事範囲と概算金額を押さえなければ予算措置もできない。

対応策を検討するため、当局と藤原工業と直接相談させてもらいたいと考えている
が、勝手にはできないので理事長の許可をいただきたい。

副園長)工期が遅れるだろう。

航空局)工期の遅れを回避するためにも、今の廃棄物を一旦、場内の別の場所に移動さ

せて、校舎建設を進める方法などを検討していきたい。

副園長)地内の別地に移動させるなど認められない。地元の目がある。即座に撤去しろ。
敷地内全部の廃棄物を完全に撤去せよ。

キアラ)工事を進捗させながら廃棄物撤去に対応しようとすると、場内別地に仮置きす
る方法を採るしかないと考える。また、国が措置するとしても業者選定から開始する
と相当な時間を要するのではないか。

航空局)入札手続きから行うと、相当な期間を要するため、藤原工業に直接発注する方法を検討したい。

副園長)いますぐに対応せよ。昨日、財務省に訪問した時に室長から「国有地には特例
がある。」と確認した。必ず特別の方法があるはずだ。ごまかさないですぐに対応し
ろ。臨機応変にやれ。
(→特例の意味は不明であるが、貸付けの特例承認のことを曲解しているものと推測さ
れる。本日の打合中、3回程度、特例の話をしていた。)

航空局)今回、対応を検討しているのは現在の校舎建設に支障となっている廃棄物を処理するということ。敷地全体の埋設物撤去ができる訳ではない。

藤原工業)今後の工事をどう進めたらよいのか。建物を建築する部分のみの廃棄物撤去
でよいのか。体育館など、基礎部分のみ撤去すれば真ん中を存置しても建築は可能。
敷地全体の措置が必要ということであれば、約束の工期にはとても間に合わない。


副園長)全部とれと言う話。


キアラ)廃棄物の状況について説明すると、現在、校舎建設予定箇所にあがっている廃

棄物は、※柱状改良工事のため地下約9mまで掘削した結果、地下から引き揚げられ
たゴミと、中道組施工の3m掘削時に存置した細かいゴミが混在している状況。
※柱状改良工事・・・一定の深さまで穴(1m程度)を掘りコンクリートを流し込んで(固

めて)基礎杭とする工法我々は建物建築のために必要な地盤調査を行っているが、どの深さにどのような廃
棄物層があるといった観点での調査は行っていない。地下3m程度に廃棄物層がある
箇所は存在すると思うが、地下のどの深さまでどのような範囲で廃棄物層があるかは
改めて全域をボーリング調査しないとわからない。


理事長)現実的な対応も考えないといけない。問題は2点。

1点は現状の廃棄物をどう処理するかということ。開校に向けて間に合うスケジュ
ールを考えないといけない。

2点目は、この土地にどのような廃棄物が存在するのか。仮に今回撤去せずに残っ
た廃棄物をどうするのかという問題。

両面で検討しなければばならないが、そもそも運動場などは、1mしか掘削していな
いではないか。国の指示か。

財務局)建物建設範囲は3m、その外の箇所は1mの掘削としたのは、キアラと中道組
が決定したことであり、国から指示したものではない。基本的に敷地内のどの範囲ま
で掘削するかは学園の自由であり、国は、学園が行った地下埋設物除去工事内容につ
いて、契約書に基づき有益費として支払える範囲を検討して学園と協議することとなる。

キアラ)今回の廃棄物は土地の瑕疵という理解でよいか。

財務局)契約前に国が実施した地下埋設物調査報告書を持ち合って同報告書記載の内容

をお互いに認識の上で借地契約をしている。同報告書で読み取れる内容は隠れた瑕疵
とは言えないと思うし、報告書で読み取れない内容は隠れた瑕疵と言えるかもしれな
い。瑕疵の判断を行うとした場合には法的に確認する必要がある。

ただし、校舎建設に伴い地下埋設物を撤去した場合には適正な額を有益費として支
払うこととしている。


理事長)ややこしいことを言うな。


副園長)いつもそうやって我々を騙す。信用できない。


理事長)今後、8階建の建物を建てる構想がある。その場合、地下に廃棄物が残されて
おれば大変なこと。今回措置しないとしても、将来において大きな問題となる。


財務局)事実確認ができれば、売却時の評価に反映するべきものとは考えるが。地内に
残っている廃棄物がどの範囲にどの位の分量があるのかといったデータが必要。


理事長)そのような調査は国でやってくれるのだな。


航空局)その調査を国で対応することは難しい。


副園長)おかしいだろう。何を考えている。



理事長)そもそもこの問題は昨年9月の財務局と航空局の打合せに起因するものなので、
工事は全て国でやるべきもの。ただ、我々として工期の問題がある。
(藤原工業に)敷地全体の廃棄物を撤去するパターンと建物建設に支障となる廃棄物
のみを撤去するパターンとの見積書、工程表を大至急作成してくれ。でき次第、国と
改めて話をしたい。明日にでもできるか。


藤原工業)難しいかもしれないが努力する。


理事長)明日は東京に行くが明日中に戻ってくる。準備ができたら国に連絡するので引
き続き打合せを行いたい。


財務局・航空局)了解。連絡を待つ。



以上